古本のビジネス本
古本屋で買ったビジネス本。
中古だけあって、書き込みやラインがあって。
著者と私の対話を邪魔される感がめちゃくちゃイヤで「マジ勘弁!」と自分が何故古本買ってしまったのか自己嫌悪に陥りながら読み始める。
色んなペンで引かれた線
重要なことは赤色。
あっ!この字は女の子だ。
感想や気づきは緑色。
書き込みはいたって真面目で素直。
全く疑って読んでない。
思わず本と並行して彼女の気づきを読んでいる。
へー 私と見方が違う。
こう考えるんだぁ〜。
とか。
内容と一緒に前の持ち主さんのことも思いつつページをめくっていったら39ページ目で本来の本に戻ってしまった。
挫折したのかな。
それとももう本からは学ぶことが無くなったのかな。
この本を読んでこの女の子は何をどう活かしていったんだろう。
今まで古本を手に取ることがなかったから初めての感覚。
なんだろうこの感じ。
それからは文字面だけなぞる読書。
集中して読めない。
それでも読み続けていたら突然気がついた。
あー 読書会みたいだったんだ。
否定も肯定もない読書会。
同じ本読んでシェアしてたけど前主さん退出しただけだ。
ビジネスで成功しているかもしれないし。
していないかもしれない。
タスクに追われて目標達成できない消化不良感に襲われたかもしれないし
楽々クリアしちゃったかもしれない。
この本に感謝しているかもしれないし
読まなかったことにしているかもしれない。
たまたま手に取った古本でここまで他人を思い巡らせるのも面白い。
改めて綺麗な作者だけの文章に目を落とす。
さっきまで一緒にいた同じ夢を見ていた女の子の存在感は跡形もなく
いないそれが当たり前になる。
起業とはひょっとしてこんなものなのかな。
仲間がいると心強い。励ましあえる。
でも道半ばで突然いなくなってしまうということもある。
寂しいと浸りたければひたればいい。
成功していたとしてそれを羨むか
自分もと思えるか。
どちらにしてもそれから自分はどうするか。
進むかリタイアするか。
結局のところ自分は?に落ち着く。
そんな自己完結して
なんの跡もない古本をまた読み始める。